どうなる!GIGAスクール構想

どうなる!GIGAスクール構想

-「Learning with Google」潜入レポ!-

2/18に開催されたGoogleのオンラインイベント「Learning with Google」。日本向けの説明の中で、Google for Education アジア太平洋地域 マーケティング統括本部長 スチュワート・ミラー氏は「GIGAスクール対象となる自治体の半数近くがChromebook選んでいる」と発表した。

マイクロソフトのシェアが強い日本でなぜ一気にGoogleが優先になったのか。

やはり、新型コロナウイルスの感染拡大と、リモート授業の増加、そして文部科学省が推進する「GIGAスクール構想※」が考えられる。

Googleの武器はクラウド。デバイスは変更しやすいが、クラウドを変更するのにはなかなか手間がかかるという面からも日本の多くの教育機関でもすでに実績が多い。

そういった背景もあり、今回はデバイスとしてGoogleのChromebookが優先の動きとなったようだ。

変更内容まとめ

①Googleの教育向けサービスのブランド名の変更
 「G Suite for Education」→「Google Workspace」

②新しいプランの導入

③新しいクラウドストレージポリシーの導入
 「無制限」撤廃。
 各教育機関(契約内容による)ごとに、100TBの共有ストレージモデルを提供する。

有償化や制限が目立つが、ユーザーにより良いサービスをと考えるGoogleがサービスの提供を続けるための決断だと言える。

こうした教育DXは日本だけでなく、全世界で急速に進みつつある。

子供たちの教育環境はますます変わり、より良い教育を提供する教員は益々、知識が求められるだろう。

元高校教員かぶらやのつぶやき

GIGAスクール構想に向けて、今回のパンデミックは大きなトリガーになりました。国からの予算の後押しもあり、なかなか動きずらかった公立小・中学校でも整備が整っていくと思います。Googleの魅力はなんといっても導入コストの低さとクラウド

Chromebookという専用端末は特定のGoogleクラウドサービスのみに特化している為、ソフトを追加で入れる必要等も無く安価に導入できることは公立学校にとっては非常にありがたいのではないでしょうか。

例えば、今までは生徒の欠席連絡も誰かが電話で受けて、職員室のボードに記入/担任にメモで共有(担任の先生が一時間目から授業だとメモが受け取れず、欠席連絡が担任まで行かないこともあったり・・)していたのが、クラウドを使えば共有可能なシートで電話を受けた先生が出欠席情報を更新すれば伝達ミス・管理漏れなども大幅に減るでしょう。

私が教育実習でお世話になった私立高校は8年くらい前から既に教員・生徒ともに一人一台の端末が配布され、出欠席管理はもちろん、授業内の小テストや宿題提出などもすべてそれぞれの端末で行われていました。

最初の1年は試験的に教員にのみ端末を配布したことで、教員側も「こんな使い方ができるのでは」「こういったルールや事前指導が必要なのでは」と、使いながら試行錯誤していたようですが、次の年に実際に生徒にも導入をしてみると教員が想定していた使い方以外にも、生徒たちが自発的に部活や文化祭、テスト勉強で「こんな風に使える!」とさまざまな場面で工夫を凝らす姿が見受けられたそうです。

急ピッチで色々な変化が起こっていく中、戸惑いながら走っている先生方も多いのではないでしょうか。なにより大切なのは教員自身が生徒以上にチャレンジしていくこと、そして生徒と共に試行錯誤していく姿勢なのではないかと思います。

「GIGAスクール構想」とは、

児童生徒向けの1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのなく、公正に個別最適化された創造性を育む教育を、全国の学校現場で持続的に実現させる構想

2020年度中に追加予算が国会で認められて予算化され、各地の教育委員会がデバイスの選定の最終段階を迎えている。

https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

manalaboでは、現場の先生方からのご意見やコメントなどお待ちしております!コメントの投稿をお待ちしております。↓

トレンドカテゴリの最新記事